Q35.口唇、口蓋裂の治撮のためにレントゲン写真をとることは害にならないのですか。

A35.

 口唇、口蓋裂の治療をするとき、種々のレントゲン写真をとる必要があります。
 手術の前には胸のレントゲンをとります。口の病気なのにどうして胸の写真をとるのかといいますと、胸の写真には、子供さんを手術するうえで必要な心臓の異常、肺の異常、骨格の異常の有無など、さまざまな情報が得られるからです。
 また、すこし大きくなって頭蓋のレントゲン写真を定期的にとります。これは頭部、顎の発育を診査して治療の必要の有無などをみるためです。
 このように、レントゲン写真は、治療をするうえで不可欠です。放射線(レントゲン)の被曝による体への影響を心配するお母さんがいますが、通常、口唇、口蓋裂の診断のための放射線の被曝量では、体に影響はありません。