パラジウムとは

1803年にイギリスの科学者・物理学者のウオラストンによって、発見されました。パラジウムの名の由来は、当時発見されて話題となっていた小惑星パラスから命名されました。
パラジウムは白金族グループの金属で、プラチナとともに産出され、類似した特性をもっています。用途は、自動車用触媒、電子・電気材料用、歯科用などです。埋蔵量が少ない貴金属の1つとして数えられています。


パラジウムの需要

最大の消費地域は北米で、需要量の半分以上を日本と北米が占めています。したがって、日本でパラジウムのリサイクルを定着させることは地球環境汚染の防止に多いに貢献できることになります。

パラジウムの国別需要シェア(JM社)

単位:トン
1999年 2000年(前年比) 全体のシェア
日   本 68.6 63.8(93.0%) 24%
北   米 132.1 93.5(70.8%) 36%
欧   州 65.2 72.5(111.2%) 28%
そ の 他 25.4 31.3(81.1%) 12%
需要合計 291.3 261.1(90.0%) 100%




パラジウムの供給

主にロシアと南アフリカで生産されていますが、供給はほぼロシア一国に依存している現状です。特に近年はロシアで産出量が激減しているため、大変入手が困難で、歯科医院などでもパラジウムを含む銀歯が使用しづらくなったり、工業製品の生産に支障をきたしています。

パラジウムの産出国別供給シェア(JM社)

単位:トン
1999年 2000年(前年比) 全体のシェア
南アフリカ 58.2 61.0(104.8%) 25%
ロ シ ア 167.9 161.7(96.3%) 66%
北   米 19.6 20.7(105.6%) 8%
そ の 他 5.0 2.9(58.0%) 1%
供給合計 250.7 246.3(98.2%) 100%